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最終バス乗り過ごしたあとに

アラフォーのおっさんが書くあれこれ。

DAHLIA / X JAPAN

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X JAPANの13枚目のシングル曲。初回盤は黒い紙で覆われていて、中身は2種類のジャケが用意されていた(因みに自分が買った時は左側の横顔バージョンだったと思う)。オリコンチャートも余裕の初登場1位。

この曲は94年末の東京ドームでhide作のSCARSと共に新曲として初披露され、4年ぶりのツアー中の96年初頭にリリースされた。その前に95年末辺りからテレビ出演などでTVサイズのショートバージョンが公開されていて、曲の存在を知らされてから1年、その間のリリースもバラードシングルのみだったから初めて聴いた時は「これだよ、これ!」と興奮したのを覚えている。久々のハイスピード/8分程の大作という事でかなり期待して聴いた。

大まかな構成はレコーディングバージョンと変わらないが、キーや歌詞が若干違っていたり演奏も初披露が故か大分ラフで慣れてない印象を受けた。

 

この曲の聴き処は沢山あって、先ずギターが「リード/バッキング」と分かれているだけじゃなくヘッドフォンで聴くと左右対象の違うリフがまるで2つで1つのリフを構成しているようなアレンジにしていたり、ギターソロ後のAメロではギターの弦を掻き毟ったかのようなノイズ、ギターソロもそれまでのX得意のツインのメロディックなものではなく良くも悪くも雑で「ノイジー」に聴かせるものになっている。そしてもう一つがドラム。この曲はドラムといっても良いほどドラムがとにかく動きまくる。イントロからオカズの嵐で、特にギターソロ前のセクションではただ流れるだけのオカズではなくミュートを多用し一瞬の「間」を活かしたドラミングだったりして最早ドラムソロと呼んでも差し支えない程かっこいい。ドラムパートだけならX最高峰だと思う。

曲としてもイントロのところで1小節だけ変拍子が入っていたり、後半のバンドサウンドが止まりボーカルとピアノ(+オーケストラ)だけの「抜き」のところではいつものパターンのピアノではなくハープシコードを使っていたり、ギターの音も変化していたりとアレンジ、サウンド共にそれまでとは違う新しいものになっている。音もそれまでのメタリックなものよりオルタナティブ/ヘビィロックを意識していたかもしれないと推測。

難点としては歌のメロディが単調でつまらない事とミックスの処理に凝り過ぎたのかドラムの音が潰れてしまって耳が痛くて着心地が良くない事。これはアルバム曲のSCARSにも言える事だけどドラム、特にスネアの音がカンカンし過ぎてやっぱり聴き心地が悪い(確かこれは意図的な事でhideのアイデアだと聞いた事があるけど)。

 

構成もいつものYOSHIKI曲の定石通り沢山のセクションで構成されていたり、途中ハーフテンポになるところで打ち込みを混ぜていたり(パッと聴きは分からない)、ギター、ドラムのアレンジやミックスのみならず約60人のオーケストラの演奏を2回重ねて120人分のストリングスにしているところなど凝りに凝りまくっていて最早病的ですらある。レコーディングにどれだけ時間を掛けたかは分からないけど(DAHLIA THE VIDEOに収録されているレコーディングドキュメンタリーを観るに相当細かいところまでこだわっているのが確認できる)、譜面にするまで3ヶ月、ミックスでも2週間というから普通のバンドならアルバム1枚は作れるくらいだと思う。

個人的にはXの中でART OF LIFEの次くらい好きな曲(これかSilent Jealously)。ドラムやっているからやっぱりこの曲は外せないのです。

 

年甲斐もなくDAHLIAを叩いてみました。途中までですが…汗。因みにこの曲は2バスですが2バスやった事がないのでワンバスでやっています。一応この曲はワンバスでも何とか乗り切れなくもないけどサビ前のバス連打のところは外せないのでそこはタムとバスのコンビネーションで応用しています。あと他にもワンバス用に色々アレンジして叩いてます。

 

この記事は先走って投稿してしまいましたがまたちょっとリライトしようと思います。

 

では!